信越ポリマー株式会社(本社: 東京都千代田区、代表取締役社長: 小野義昭、資本金116億円、東証1部:7970)は、性能を高めた導電性塗料『セプルジーダ®』SAS-Fグレードを主力製品として拡販してまいります。
ポリチオフェン系導電性ポリマーPEDOT-PSSを用いた導電性塗料『セプルジーダ®』は、幅広い抵抗値と、さまざまな機能を付与できる塗料として、自動車、家電、半導体、ディスプレイ業界などで幅広くご使用いただいております。以前より上市しておりましたメチルエチルケトン(MEK)分散タイプのSAS-Fグレードについて、このたび更に溶剤安定性を高め、より使いやすく改良を加えました。当社ではこのMEK分散タイプを軸に『セプルジーダ®』の拡販を加速させてまいります。
一般にPEDOT-PSSは水分散体ですが、当社は高度な独自技術によってMEK分散タイプのSAS-Fグレードを開発いたしました。SAS-Fグレードは汎用樹脂との混合が可能で、混合するだけで帯電防止機能を付与できます。一般に帯電防止のためにPEDOT-PSS塗料を使用する場合は、1層目にPEDOT-PSS塗料を塗工し乾燥後、2層目に機能性樹脂塗料を塗工しますが、SAS-Fグレードは機能性樹脂塗料に混合できるため、1回の塗工で作業を完了できます。また、1層での塗工は膜の平滑さを確保できるというメリットもあります。
当社はSAS-Fグレードの製造設備を改良し、品質の安定した製品を供給できる体制も整えました。
 

なお、当製品はディスプレイ表示部分のハードコート剤(傷付き防止)や偏光板などの光学フィルムの粘着剤といった光学用途で、すでに採用実績があります。
 

『セプルジーダ®』は2007年に販売開始以来、保護フィルムの帯電防止用途、家電機器や車載用タッチスイッチや透明ヒーターなどの透明電極用途、導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサなどのコンデンサ用途、また、電子部品搬送用のトレー・包装体の帯電防止用途など、幅広く展開を進めております。

 

信越ポリマー株式会社(本社: 東京都千代田区、代表取締役社長: 小野義昭、資本金: 116億3,595万円、東証1部: 7970)は、1960年に信越化学工業株式会社のグループ会社として設立以来、塩化ビニル樹脂とシリコーンの加工技術や素材配合技術を駆使し、電気・電子機器関連製品から建材関連製品にいたる、幅広い分野で製品を開発・生産しています。信越ポリマーは、国内外14社の連結子会社によるグローバルネットワークにより、世界の先進顧客のよりよいパートナーとして活動しています。

社名、ロゴは信越ポリマー株式会社の登録商標です。記載内容は予告なしに変更される場合があります。
 

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