組織の活性化と事業の発展に全社一丸で臨み

サステナブルな社会の実現を後押しします

 

中期経営計画のもと変化に対応

 

信越ポリマーグループは、2023年度に掲げた5カ年の中期経営計画「Shin-Etsu Polymer Global & Growth 2027」に則り、成長領域における新規需要の取り込みと基盤領域における販売力強化に努めてきました。成長領域として位置づける半導体関連容器は、AIの普及などに伴う半導体需要の増加を受けて昨今の需要調整に歯止めがかかり、今後の伸長に期待が持てる状況です。当社グループはこうした市況の変化を見越して、糸魚川工場の拡大や東京工場の新棟建設を進めるなど戦略的な投資を行い、量産体制を整えてきました。同様に、食品包装資材やOA機器関連をはじめとする基盤領域についても、生産拠点を再編するなど収益性の向上に向けた施策を推進しています。

 

重要課題「省エネルギー、省資源、環境負荷低減」への取り組み

 

今後も長きにわたって会社を成長させていくには、事業活動の土台となるサステナビリティの取り組みが欠かせません。当社グループはサステナビリティの重要課題の一つに「省エネルギー、省資源、環境負荷の低減」を掲げ、世界共通の目標であるCO₂排出量削減に向けて2030年までに2013年度比46%削減、2050年までのカーボンニュートラル達成を具体的な目標として設定しました。その実現に向けて、省エネ設備への切り替えなど従来から実施してきた省エネ活動の継続はもちろん、一部の工場で進めてきた電力の再生可能エネルギーへの転換をすべての工場に拡大するなどCO₂排出量削減を加速させていくための体制を整えています。

 

多様な人財が生き生き活躍する環境を目指して

 

また、当社グループがグローバルに事業活動を展開するうえで、サステナビリティを支える重要な要素である「人権尊重、多様性の推進、CSR調達の推進」に関する取り組みにも力を注いでいます。人権リスクマネジメントに不可欠な「サプライヤーホットライン」では中国語版も開設し、多言語対応を強化しました。人権デューデリジェンスでは、今までの活動を踏まえ、新たに推進体制を見直し、サプライチェーンにおける人権リスクの低減に向けた取り組みを推進していきます。さらに「多様性の推進」の一つとして「女性活躍の推進」も重要な課題と捉えています。従業員の女性管理職の増加、男女平均勤続年数の差異縮小、男性従業員の育児休業取得率向上などを着実に推し進め、互いを尊重し活かす企業風土が醸成されつつあります。働き方や教育制度、待遇の改善を図りつつ、多様な人財が生き生きと働ける職場をつくり上げ、次代を担う原動力としていく所存です。

 

樹脂加工メーカーのリーディングカンパニーとして、これからも

 

当社の製品はさまざまな形で世の中を支え、未来の構築に寄与しています。社会環境や市況が絶えず変化する中でも変わらず樹脂加工メーカーのリーディングカンパニーとしての役割を果たしていくべく、組織の活性化と事業の発展に全社一丸で臨み、持続可能な社会の実現を後押ししていきます。