信越ポリマー株式会社(本社: 東京都千代田区、代表取締役社長: 小野 義昭)は高機能エンプラフィルムで結晶性樹脂の一つであるポリエーテルエーテルケトン樹脂(PEEK樹脂)を薄膜加工する技術を開発しました。「Shin-Etsu Sepla Film®」として無延伸製膜低結晶、無延伸製膜高結晶の2種類をラインナップし、7月1日から本格販売を開始します。
 

「Shin-Etsu Sepla Film®」は、PEEK樹脂を無延伸で薄膜製膜したフィルム製品で、機械的特性、高耐熱性、難燃性、耐薬品性、耐摩耗性や疲労特性といった複数の優れた特性を発揮するフィルムです。また、原材料であるPEEK樹脂の熱可塑性に起因する優れた加工性も特徴の一つです。
 

これまで信越ポリマーは、スピーカーダイヤフラムなど一部の用途に向けて「Shin-Etsu Sepla Film®」を供給してきました。今後は、厳しい難燃性が求められる航空機部品に加え、耐熱性や耐薬品性が求められる医療機器や自動車部品など部品素材に厳しい要求特性が求められる産業分野において、高機能性樹脂フィルムの需要が見込めることから、広く一般に向けた提案活動を開始しております。
また、高機能性エンプラフィルムの需要拡大を受け、フィルムを製造する東京工場(埼玉県さいたま市)の生産能力を拡大すると共に、新規設備の導入によってこれまで650mmだった最大フィルム幅を1,300mmまで対応可能にしました。
 

信越ポリマーは厚み3~5μmという極薄フィルムの成膜に強みを持っていますが、顧客の要望に応じて、さらに薄いフィルムも製造可能な上、厚いフィルムにも対応して参ります。

信越ポリマー株式会社(本社: 東京都千代田区、代表取締役社長: 小野義昭、資本金: 116億3,595万円、東証1部: 7970)は、1960年に信越化学工業株式会社のグループ会社として設立以来、塩化ビニル樹脂とシリコーンゴムの加工技術や素材配合技術を駆使し、電気・電子機器関連製品から建材関連製品にいたる、幅広い分野で製品を開発・生産しています。信越ポリマーは、国内外14社の連結子会社によるグローバルネットワークにより、世界の先進顧客のよりよいパートナーとして活躍しています。

* 社名、ロゴは信越ポリマー株式会社の登録商標です。記載内容は予告なしに変更される場合があります。
 

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