信越ポリマー株式会社(本社: 東京都千代田区、代表取締役社長: 小野義昭、資本金116億円、東証1部:7970)の販売子会社である信越ファインテック株式会社(本社: 東京都台東区、代表取締役社長:石原 寛)は、トップシール可能な耐熱C-PET(Crystalized Polyethylene Terephthalate)容器、『Shin-Fine PET』を開発いたしました。

 

 弊社では、従来から耐熱温度220℃のC-PET容器を、シーティングから成形まで一貫した生産体制のもとで製品を提供しております。昨今、お客様より耐熱C-PET容器に対するトップシールの要求が高まってきており、トップシール可能な耐熱C-PET容器を考案しました。

 C-PETは、耐熱性に優れ、バリア性が高く、保香性もある特性により、食品容器として優れた機能がありましたが、フィルムによるトップシールが困難なことから密閉性が求められる食品では採用されませんでした。今回の考案によって高いトップシール性を得られるため、密閉性の要求に対応することが可能となりました。

 スーパーマーケットやコンビニエンスストアでよく見かけられるPP(Polypropylene)容器は、耐熱温度130℃のため電子レンジ対応の弁当容器や無菌米飯容器に使用されていますが、PP独特の匂い移りがあります。このため繊細な香りを楽しむ食材については、味が損なわれるデメリットがあります。一方、C-PETはPP容器と比較して素材自体の匂いが少ないため、再加熱しても匂い移りせず食品の香りを損なうことなく風味を楽しむことができます。

 また、弁当や無菌米飯の再加熱方法は電子レンジが一般的ですが、C-PET容器は耐熱温度が220℃であるため、コンベクションオーブンやスチームオーブンでの再加熱も可能になります。電子レンジでの再加熱では食材が蒸された状態になりますが、温度調整可能なオーブン対応が可能となることによって食材表面をこんがりと仕上げる調理ができます。

 このメリットを生かしたC-PET容器とトップシールの組み合わせにより、無菌米飯やレトルト食品対応などの高い機能が期待できます。

 

 信越ファインテックのC-PET容器は航空会社の機内食容器に採用され、20年以上の製造ノウハウの蓄積による高品質な容器のご提供により、お客様からの高い信頼を得ております。

 トップシールを施したC-PET容器を、お客様のご要望に応じて、デザインから納入までをご提案いたします。

<製品仕様>

1. 商品名 Shin-Fine PET
2. 材 質 C-PET
3. 厚 み 最大厚0.8㎜
4. 標準色 アイボリー

C-PET容器に食パンを入れた加熱前の状態

オーブン210℃で4分間の加熱により食パン表面はサクサク、

中はもちもち(容器変形なし)

密閉性が保持できるトップシール可能なC-PET容器

信越ポリマー株式会社(本社: 東京都千代田区、代表取締役社長: 小野義昭、資本金: 116億3,595万円、東証1部: 7970)は、1960年に信越化学工業株式会社のグループ会社として設立以来、塩化ビニル樹脂とシリコーンの加工技術や素材配合技術を駆使し、電気・電子機器関連製品から建材関連製品にいたる、幅広い分野で製品を開発・生産しています。信越ポリマーは、国内外14社の連結子会社によるグローバルネットワークにより、世界の先進顧客のよりよいパートナーとして活動しています。

社名、ロゴは信越ポリマー株式会社の登録商標です。記載内容は予告なしに変更される場合があります。

 

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広報担当 新谷
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信越ファインテック株式会社 
ライフ・マテリアル事業部 営業第一グループ
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尾台 nodai@shinpoly.co.jp
TEL: 03-6777-1063