入社してから、キャリアテープという電子部品包装製品の開発・生産技術業務に携わってきました。キャリアテープはスマートフォンをはじめ、デジタル機器に使う電子部品の搬送、自動実装に不可欠な包装資材です。新たに中国にある蘇州信越へキャリアテープの最先端成形技術を移管するために私が赴任し、製造装置の立ち上げ、技術指導、量産化安定の支援などを担当しています。日本国内では、部門の課題と目標を受けて業務にあたってきましたが、蘇州信越では、私が製造部門の課題と目標を設定し、改善計画を立てて、複数のローカルスタッフに指示を出す立場にあるんですね。彼らの中には日本語を話せる担当者もいますが、専門知識や概念、目的などを十分伝えるのには少し苦労します。それでも、お互いに協働するために、相手の考えから適切な手法を選択するように心がけています。効果的な考えを提案してくれる場合も多いので、勉強にもなっています。
海外赴任で実感したことは、日本国内に比べ業務範囲や権限が拡大することへのやりがいや、協働・統括能力などの自己成長が図れたことです。就活生の皆さんも自己成長のため、ぜひ積極的に海外での業務にチャレンジしてください。
また、私には、海外赴任中に公私ともに達成させたいことがあります。まず、仕事面では新規性の高い課題があり、それを赴任中に立ち上げ完了させること。そして、蘇州信越の全取扱製品への関わりを強め、キーマンになることを目指しています。一方のプライベートでは中国語の習得を進めて、生活・旅行どちらでも不自由しないことが目標ですね。その先のビジョンは、他社が真似できない製品を簡単に製造する技術を完成させて、多様なお客様の需要・信頼に応えていくこと。それを実現させるための近道は、当社のさまざまな技術や管理手法を組み合わせて、発展させることだと信じています。
(本記事は入社9年目の取材内容です)
07:30 |
08:45 製造工程チェック/現場ヒアリング |
09:30 工程改善検証/新規製品試作 |
12:30 昼食 |
13:00 社内定期会議/他拠点とのWEB会議など |
16:00 資料作成/図面作成/自動化設備プログラム改善など |
16:30 製造工程チェック/生産性分析 |
17:30 退社 |
中国に馴染むために食文化の探求からスタート。
他部門との交流が日々の業務を助ける機会に。
中国での勤務が始まった当初の楽しみは現地の食文化を探求することでした。麺類や小籠包などを積極的に食べ歩くことから現地に馴染もうとしましたね。最近では生活力をアップさせるために中国語の勉強にチャレンジしています。休日は同僚とイベントを通じて交流する機会も。上海マラソンにも参加し、グループ会社の皆さんともコミュニケーションを深めています。蘇州信越は多種多様な業界向け製品の製造拠点なので、日本ではまったく関わりのなかった他部門の技術者、営業担当者と交流する機会が非常に多くなりました。他部門の方々にさまざまなシーンから私自身を覚えてもらうことは、日々の業務において非常に大きな助けになっています。