シリコーンはケイ素(Si)と酸素(O)が繰り返し並ぶシロキサン結合を主鎖とする無機高分子です。シリコーンの主原料は天然由来のケイ石(SiO2)と水、天然ガス由来のメタノールであり、複雑な化学反応を加えて合成されます。

シリコンとシリコーンについて
半導体や太陽電池に使われるシリコン(Silicon)とシリコーン(Silicone)は別のものです。シリコンはケイ素(Si)のことですが、シリコーンはケイ素をもとに作り出された人工の化合物です。信越グループの信越半導体では半導体用シリコンを製造し、その生産量は世界最大です。


シロキサン結合による特長 |
●耐熱性 |
●対候性 |
●化学的安定性 |
●電気絶縁性 |
シリコーンは、シロキサン結合と分子構造により、無機と有機の両方の特性をあわせ持つ高機能素材です。シロキサン結合は、結合エネルギーが非常に大きいため、200℃という高温になってもその結合が壊れることがなく、化学的に安定しており、耐熱性、耐候性に優れています。

分子構造による特長 |
●耐寒性 |
●撥水性 |
●離型性 |
●温度依存性が小さい |
ジメチルシリコーンの分子構造は、Si-O結合が6個で1回転する“らせん構造”をしており、柔軟性に富んでいます。この分子構造に由来するのが、耐寒性・撥水性・離型性・温度依存性が小さいなど、シリコーンならではのユニークな特長です。
信越化学工業株式会社WEBサイト「シリコーンとは?」より引用(https://www.silicone.jp/info/begin.shtml)
◎耐熱温度 |
-50℃~+200℃ |
◎耐候性 |
超促進耐候性試験 |
◎絶縁性 |
絶縁破壊強さ25KV/mm |
◎耐薬品性 |
優れた耐薬品性 |
○難燃性 |
鉄道車両用材料燃焼試験 |
○防食性 |
被覆により優れた防食性 |
○安全性 |
・水道用資機材の浸出性能基準適合 |